眞如院縁起

当院は寛文元年（１６６１）に観照院日淳上人が妙日山妙蓮寺の塔頭に建てたとされています。
一説には日淳上人の弟子の眞如院日體上人は眞如院、また松洞院日通上人は本源院という塔頭を境内に建てたという説もあります。
戦前までは中区の旧小川町にあり、享保五年（１７２０）五月八日に妙蓮寺は本源院・総門とともに焼失したが、すぐに再建された。しかし、昭和二十年の空襲により妙蓮寺・本源院とともに眞如院は全焼しました。その頃の本尊は一塔両尊四菩薩二士両王四天であったが、火災の際に仏像も焼失してしまいました。焼失してしまった仏像は日蓮大菩薩（壱体）、三光尊（参体）、日朝聖人（壱体）、大黒天（壱体）、鬼子母善神（壱体）、釈尊誕生佛（壱体）、十羅刹女（十体）です。
昭和二十九年には顕性寺境内に妙蓮寺は本堂を建立致しました。
本源院は昭和三十一年に千種区東山元町に移転、現在は緑区に移転し復興を遂げました。
眞如院は戦後、寺名のみを瑞穂区陽明町の善進寺に移して再建の機会を待ち、平成二十年に善進寺前住職の願いでもあった眞如院復興を善進寺現住職の中尾潮純（眞如院代務）によって本堂と庫裡が建立されました。

歴住・示寂

　開　山　観照院日淳上人　　開　基　眞如院日躰上人

　２　世　正雲院日理上人　　３　世　義宅院日立上人

　４　世　遠寿院日啓上人　　５　世　顕是院日秀上人